日本人の魚介類摂取量と消費量の推移

日本人の魚介類摂取量と消費量の推移

日本は世界有数の魚食大国として知られていましたが、最近は食生活の欧米化という変化もあり、食卓から魚料理が減りつつあります。それと共にEPAやDHAの摂取量も減ってきているとされていますが、その影響はどの位のものなのでしょうか。

 

各国の魚介供給量と平均寿命の関係を見ると、魚介の供給量が多い国ほど平均寿命も長くなっている事が分かります。事実、魚食は生活習慣病やガンの危険性の低下や視力の回復効果など様々な健康効果をもたらす事が分かっています。

 

世界有数の魚食文化を持っていた日本ですが、最近は魚離れが深刻化しています。事実、魚介類と肉類の国民1人における1日あたりの摂取量は、魚介類長期的に減少傾向にあるのに対し、肉類は、ほとんど横ばい傾向にあり、平成18年に初めて肉類の摂取量が魚介類を上回りました。

 

原因としては、日本人の嗜好の変化(食生活の欧米化)、食の外部化、食の簡便化、流通の発達などが指摘されています。特にコンビニやファストフードなどが増えた事で、食の外部化が進んでいます。

 

昭和38年から平成20年までの家庭における食料支出額の推移を見ても、外食や調理食品の割合が徐々に増えていき、家庭内での調理は減少傾向にある事が分かります。また食の簡便化が進む事により、若い世代では調理が面倒な魚は敬遠されるようになりました。

 

中でも下ごしらえが面倒な青魚の購入が減少傾向にあり、昭和40年では上位3種がアジ、イカ、サバだったのに対し、平成22年では鮭、イカ、マグロへと変化しています。魚を食べる場合スーパーなどで切り身や刺身などを購入して一尾では購入しなくなっている事を表しています。

 

このような変化に伴い、日本人のDHA、EPA摂取量も減少したと言えるのです。そして日本における生活習慣病の患者数が増加傾向にあるのは、ここに要因があると考えられています。事実、最新の研究によりDHAとEPAには冠動脈疾患や脳梗塞、加齢黄斑変性症に対する予防効果が高いと考えられていて、

 

この研究を踏まえて、厚生労働省は日本人成人男女のEPA、DHA目標摂取量を1日1gと設定しました。これはアジの開きでは0.7枚、さんまの塩焼きでは0.4尾、サバの煮つけで0.3〜0.8切れ、焼き鮭では0.5〜1.9切れとされています。毎日食べるのが前提ですから、難しいと思う方はサプリメントもありますから積極的に摂取しましょう。